プレスリリース

2004415

 デジタルTVにはデジタルID

リバティ・アライアンスとTVエニィタイムが提携
個人向け番組のデジタル・アイデンティティの確立へ

 

4月15日(米国時間4月14日) NAB2004於ラスベガス、アイデンティティ管理技術の標準化団体リバティ・アライアンス・プロジェクトとサーバ型放送技術の標準化団体TVエニィタイム・フォーラムは、視聴者による放送番組のより高度な選択とコントロールを可能にするための提携を発表しました。この提携はまた、コンテンツ保持者、放送事業者、広告主、そして機器ベンダに、新しい市場とコスト削減をもたらします。今回提携した二つの団体は、デジタルビデオレコーダ(DVR)市場におけるデジタルID(アイデンティティ)に関する課題解決に向けて、共同で検討していきます。これらの課題には、TVエニィタイム・フォーラムで作成中のフェーズ2仕様でのプライバシー、セキュリティ及び相互接続性等があります。

デジタルTV、インターネット、さらに両者への通信技術の融合は、一般の視聴者に過剰ともいえるほどの番組数や個人設定の選択肢をもたらしました。そしてライブ放送を録画、保存、再生できるDVRは、番組視聴の「お好み」の管理や設定の自動化をする手段として、急速に普及してきました。

米市場調査会社IDCの業界アナリストによると、2003年には400万台以上のDVRが世界で出荷されました。特に米国と日本での需要が顕著です。世界の出荷台数は今後5年間に毎年50%近い率で伸び、2008年には2,800万台に達すると予測されています(2004年3月の予測)。

こうした状況は消費者に対して選択肢と利便性をもたらす一方で、放送事業者や家電メーカーに対する技術的な難問を増やしたともいえます。例えば、DVRの種類を問わない、コンテンツの統一的なフォーマットがないためにコストがかさみます。さらに現在のDVRは他の機器とのネットワーク接続機能が不十分なため、視聴者はDVRが本来持つ利便性をフルに活用できていません。

TVエニィタイムはDVR向けの統一的な標準仕様策定のために1999年に設立されました。今回のリバティ・アライアンスとの協力体制により,これまでの成果を拡張して、新たな種類のコンテンツや、技術革新への対応、視聴者の嗜好情報のセキュリティやプライバシー等の課題に継続的に取り組んでいきます。

TVエニィタイムの会長であり、NDSのTVプラットフォーム事業部でアドバンスト・テクノロジーズ担当ディレクターを務めるサイモン・パーネル氏は、「TVエニィタイムは設立以来、DVR市場およびオンデマンド放送において重要となるコンテンツの著作権管理の問題に取り組んできました。こうした分野にリバティ・アライアンスとの相乗効果があると思います。両団体の提携の成果に期待しています」と述べました。

TVエニィタイムのフェーズ1仕様は、既に成功を収めています。2003年に完成し、それ以来、欧州電気通信標準化機構(ETSI)や日本の社団法人電波産業会(ARIB)といった団体により、必須の技術規格として採用されました。

TVエニィタイムのフェーズ2仕様では、従来のテレビ番組に加えさまざまな種類のマルチメディア・コンテンツ(ゲーム、高機能テレビ番組、グラフィックス、音楽ファイル)をホーム・ネットワーク上で転送し、保存する方法に取り組みます。そのため、装置間でコンテンツを安全に管理し、ユーザーのアイデンティティ情報やユーザー操作に関わるプライバシーとセキュリティを確保する仕様が必要になります。

世界各国の150の組織で構成されるコンソーシアムであるリバティ・アライアンスは、これまで2年以上、アイデンティティ管理に関わるビジネス上、技術上の問題の解決に取り組んできました。リバティ・アライアンスとTVエニィタイムは、リバティの連携アイデンティティ・アーキテクチャがTVエニィタイムのフェーズ2仕様でどのような役割を果たせるかを検討するために提携を模索してきました。

リバティ・アライアンスの代表を務めるアメリカン・エクスプレスのマイケル・バレット副社長(プライバシー、セキュリティ担当)は「プライバシーとセキュリティは、個人向けにサービスを提供するにあたって最大の課題です。だから私どもの成果は、モバイル業界から金融業界、政府機関までの、様々な産業界で適用可能なのです。TVエニィタイムのような実績ある組織と一緒に仕事をすることで、テレビ業界と消費者がデジタル・アイデンティティ管理分野における最新の成果を簡単に利用できるようになります」と述べました。

リバティ・アライアンスとTVエニィタイムは、提携にもとづき、許諾に基づく視聴者情報共有および広告配信、テレビ・コマース、パーソナル・コンテンツのピアツーピア転送などの利用例に向けた技術ソリューションを共同で検討していきます。また、企業での適用事例、ベスト・プラクティスについても共同で検討していきます。

リバティ・アライアンスおよびTVエニィタイムのメンバーである日本電信電話株式会社(NTT)の井上友二 取締役 第三部門長(技術戦略担当)は「ブロードバンド技術により、双方向・パーソナルという特長をより高度化したさまざまなデジタルTVサービスを提供できるようになると考えています。パーソナライズ化したデジタルTVサービスをお客様が安心安全に使っていただけるように、TVエニィタイムとリバティ・アライアンスが協力して、グローバルスタンダード化を進めることを期待しています」と述べました。

TVエニィタイム・フォーラムについて

   1999年に設立されたTVエニィタイム・フォーラム (www.tv-anytime.org) は、家電メーカー、コンテンツ制作者、通信会社、放送事業者、その他のサービス提供事業者が、家電製品の大容量デジタル・ストレージを効率的に活用できるように、相互運用性のある統合システム向けのオープンな仕様を開発しています。BBC、マイクロソフト、NTT、フィリップス、ソニー、ウォルトディズニー・テレビジョンといった企業がすでに参加しており、他社にも参加を呼びかけています。

 

リバティ・アライアンス・プロジェクトについて

   リバティ・アライアンス・プロジェクト(www.projectliberty.org) は、世界中から150以上の企業・団体が参加している非営利・非政府の組織です。コンソーシアムの目的は、既存および新規のあらゆるネットワークデバイスをサポートする連携ネットワークアイデンティティのオープン・スタンダードを開発することです。連携アイデンティティは、企業、政府機関、従業員、および一般の消費者に今日のデジタル社会におけるアイデンティティ情報をコントロールするより便利で安全な方法を提供するとともに、Webベースのサービスは言うまでもなく、電子商取引、個人データサービスの利用を促進する重要な要素です。メンバーシップはすべての営利団体および非営利団体に開かれています

 

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このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へ

     株式会社 井之上パブリックリレーションズ

リバティ・アライアンス 広報担当 本田/田辺/鈴木

160-0004  東京都新宿区四谷4-34 新宿御苑前アネックスビル6F

TEL03-5269-2301FAX03-5269-2305 E-mail liberty@inoue-pr.com

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